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労働経済学

労働経済学

私がおすすめする労働経済学の教科書です。理論・実証がバランス良く取り扱われており,内容が豊富です。難易度はやや高めですが,丁寧に書かれているので,じっくり読めば学部3年生でも十分に理解できると思います。

労働経済学をはじめとする応用経済学の理解には,一定レベルのミクロ経済学と計量経済学の基礎が前提となります。ハーバード大学のBorjas氏が書いた”Labor Economics“という教科書は,読みながらミクロ経済学や計量経済学の基礎も理解できるという秀逸な教科書ですが,その分500ページを超える大部になっており,日本語訳は出版されていません(アメリカでは説明の多い分厚い教科書が好まれるそうですが,日本では分厚い本はあまり売れないそうです)。

この教科書は,ミクロ経済学の基礎を理解しているという明確な前提をおくことで,多岐にわたる労働経済学のトピックがコンパクトにまとめられています。また,統計学や計量経済学に関する専門的な知識がなくても,実証分析のアイデアについて理解できるよう配慮されています。

労働経済学の授業を受けて,より深く学びたいという方は,ぜひこの教科書を読んでほしいと思います。